
From:三原成寛
ザパーン・・・ササササー・・・
小さな波が打ちよせる水の音と、草と草が風に揺られぶつかり合う音がひびく、人気(ひとけ)のない真っ暗闇な湖の近く・・・。その暗闇から、なれた日本語で怒りをあらわにする外国人男性の声が・・・。
『あのじじい、ぶっ殺してやる!ぜったい金持ってる!』
数分前・・・
金持ち老夫婦の情報を入手し、その家の人が寝ているスキに盗みに入り、2つの金庫とカギのかかった箱を持ち去り湖の近くで開けたが、目当てである現金が入っていなかったのを知り、外国人犯罪グループの主犯格が興奮し叫んだ。
そのうちの一人が
『殺しはよくない!抵抗したらガムテープで縛ればいいじゃないか。』
となだめた。
正気を取り戻した主犯格は、
『わかった。また戻るぞ』
と仲間に声をかけ、外国人犯罪グループは車に乗り込み、1度盗みに入った家に再び戻っていった。
戻った外国人犯罪グループは、一度割った窓から再び侵入しすぐ2階に上がるが、トイレのあかりが付いていて中に人がいることに気付き、あわてて主寝室に隠れた。
そこは、その家のご主人が寝ている部屋。外国人犯罪グループはパニックになり、お互いに目や手ぶりで合図し、寝ているご主人をいきなり押さえつけたのだった。
寝ているところを急に押さえつけられたご主人は、出せる限りの力で抵抗するものの、2人がかりで押さえつけられ何もできず、さらに用意していたガムテープで両手両足をぐるぐる巻きにされ縛られてしまった。
それでも抵抗するご主人に対し、外国人犯罪グループの2人は、おとなしくさせようとご主人に殴る蹴るの暴行を加えた。そうこうしているうちに、トイレに行っていた奥さんが部屋に戻ってきた。
『お父さん、大きな声だして何かあったの!?』
奥さんは、真っ暗な部屋でご主人が見知らぬ外国人に縛られ、暴行されている光景に目を疑った。
その瞬間、外国人犯罪グループのうち1人が、戻ってきた奥さんを後ろから押さえつけ、
『騒がないで。何もしないから』
と言い、奥さんは無言で「わかった」と首を縦にふった。
外国人犯罪グループの1人は、もし騒がれると嫌なのでガムテープで口をふさぎ、さらにご主人と同じように手足をガムテープで縛りあげた。
ご主人
『なんだ、お前らは!? なにが欲しいんだ!』
犯人
『金だ! 金はどこにある!?』
ご主人
『離してくれれば教えてやる』
そう言われた外国人犯罪グループだったが、そんなはずがないと考え、縛りつけたまま聞き出した。言われた棚をあさると、そこには旧1万円札が7枚あった。さらに他の部屋も物色すると、別の金庫を見つけ逃走した。
金庫の中には、またしても目当ての現金はなく、外国人犯罪グループは仕方なく旧1万円札7枚を主犯格が3万円、他の2人が2万円ずつ分けあった。
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これは先日、私が住む茨城県で起きた、外国人犯罪グループによる連続強盗事件の裁判を、水戸地方裁判所で傍聴したとき耳にした、事件当日の内容です。

水戸地方裁判所にて
事件の被害にあってしまったご夫婦は、生きた心地もしなかったでしょう・・・。
このような事件が起きてしまう社会や、自分自身の活動のふがいなさに怒りや悔しさを感じます。もっともっと声を大にして防犯対策を伝えていかないと・・・。
外国人犯罪グループの主犯格は他にも、
- 住居侵入
- 窃盗
- 強盗致傷
- 覚せい剤取締法違反
- 大麻取締法違反
- 出入国管理及び難民認定法違反
- 麻薬及び向精神薬取締法違反
と、たくさんの罪を犯していました。
先ほど話した事件、実は盗みに入ったのはこの家で2件目。1件目で800万円もの大金を手にし、味をしめて盗みを繰り返していたのです。
3件目も空き巣目的で侵入したが、家の人が戻ってきて見つかってしまい、家にあったズボンのベルトで縛り暴行を加え、ポケットに入っていた9万円を盗んで逃走。
そして、同じように4件目、5件目と繰り返し、合計5件の家に侵入し窃盗や強盗を繰り返していたのです。
もともと、家の人がいないことを前提に盗みをしていく【空き巣】のスタイルだったが、「もし家の人に見つかったらガムテープでしばって脅してやろう」ということでした。
別の記事でもお伝えしましたが、空き巣のつもりで家に侵入したが、家の人に見つかり暴行を加え強盗に変わる事を【居直り強盗】といいます。
ドロボウにもいろんなタイプがいる
- 空き巣専門で、見つかったり見られたりしたら犯行をやめるドロボウ。
- 空き巣専門だが、家の人に見つかってパニックになり暴行を加え、強盗へと変わるドロボウ。
- 盗みに入った家で、証拠を消すために放火までするドロボウ。
- 盗みに入った家で、思ったほどの結果がなかった腹いせに放火までするドロボウ。
- 家の人がいることを知っている上で、盗みに入るドロボウ。
- 空腹を満たすため、家に侵入し食材を盗んでいくドロボウ。
- ギャンブルに負けて所持金が無くなり、盗みに入るドロボウ。
- 女性の下着を盗む専門だったが、ストーカーへと変わるドロボウ。
例をあげたらキリがありません。
盗られる物はお金だけではありません。
話を戻しまして、先ほどの裁判で被告は、盗みに入る家の下見をするとき
『防犯カメラやセンサーライトを確認し、付いてないから侵入した。』
と言っていました。
ドロボウは、証拠となるものや人に見られることを嫌がります。しかし、「防犯カメラだけ」や「センサーライトだけ」では防犯対策は不十分です。適材適所に効果的な防犯対策が必要です。
たまに、『防犯対策をしても入られるときは入られる』という方がいますが、その通りかもしれません。世の中に【100%完璧に】は存在しないと思います。
しかし、適材適所に効果的な対策をし、日ごろから防犯意識を持ち生活習慣が変われば、被害にあう確率を大幅に下げることは可能です。
被害にあってから対策をするのか
被害にあう前に対策をするのか
決断するのは、あなた自身です。
この事件のように被害にあった人は、その後の生活が「ちょっとした物音でも恐怖の毎日」となります。時には最悪なケースに発展する可能性もあります。
できる限り被害にあう前に、1日でも早く万全の対策をすることをオススメします。
防犯機器も手軽に入手できる時代だが・・・
防犯カメラやセンサーライトは、今ではインターネットやホームセンターなどで、お手頃価格で入手でき、自分でも簡単に設置できる時代になりました。
しかし付けたはいいが、まったく効果を発揮しない場所に設置しても意味がありません(^^;
そのときは、適材適所に効果的な対策が取れるよう防犯をしっかり学んだ専門家に相談し、プランニングやコーディネートをしてもらうといいでしょう。
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私の想いはただひとつ。
この世から、犯罪が少しでも減りますように・・・
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