泥棒も『プロ化』してきている

From：三原成寛

NHKが放送している『プロフェッショナル 仕事の流儀』というドキュメンタリー番組を知っていますか？　いろんな分野で活躍するプロの仕事ぶりや信念などを紹介する番組です。

どのようなジャンルでも、
「その道を究めたプロの仕事はすごいな～」といつも思わせてくれます。

かなり前の放送ですが、イチロー選手のことを取り上げていました。

そう。
あなたも知っている、現シアトル・マリナーズ所属（2018年時点）の日本人メジャーリーガーである、あのイチロー選手です。

44歳になった今でも引退はせず、現在は「球団会長付特別補佐」という立場で試合に出ることも少なくなり、今はあの華麗なプレイを見る機会は少なくなりましたが、今まで彼の残してきた功績は本当にすごいですよね。

• 日本プロ野球では、「MVP・首位打者・打点王・盗塁王・ベストナイン・ゴールデングラブ賞」などを獲得。
• メジャーリーグでは、「MVP・首位打者・盗塁王・シルバースラッガー賞・ゴールドグラブ賞などを獲得。
• 2004年にはメジャーリーグのシーズン最多安打記録を84年ぶりに更新。コミッショナー特別表彰を受ける。
• 2016年にはメジャーリーグ通算で「3000本安打・500盗塁」さらに日本プロ野球、メジャーリーグ通算でのプロ野球における通算最多安打数を樹立しギネス世界記録。

10年連続で年間200本安打達成も有名ですよね。

しかし、残念ながら・・・

世の中には、プロはプロでも【良いプロ】もいれば【悪いプロ】もいるんです・・・。

犯罪も「プロフェッショナル」の時代に

困ったことに、犯罪者にも「プロ」が存在します。
しかも、ここ数十年の侵入犯罪については、プロ化の傾向が加速してきています。

最近の侵入犯は、1人で盗みを働くのではなく集団で動くケースが多いのです。

いわゆる『窃盗団』という集団です。

日本人だけのグループもあれば、不良外国人だけのグループ、また両方が混じったグループや元暴走族のグループも存在します。

プロの窃盗団は、素人の気休めの防犯対策などはモノともせず侵入してきます。

また、このような窃盗団は会社のように組織化され、その中で合理的に『分業化』しています。

• 下調べをする担当
• 見張り役をする担当
• 車の運転をする担当
• 盗みを実行する担当
• 盗んだものを換金する担当

下見役がいれば長時間の下見をすることができ、見張り役がいれば侵入時に安心して仕事ができます。

運転手がいれば、盗んだものを持って車に駆け込んでその場からすぐに離れることもできます。
（過去にはタクシーをチャーターしていたケースもあります。）

1人の【窃盗犯】よりも、複数人で行う【窃盗団】のほうが大掛かりで多くの件数をこなせるため、仕事がやりやすく成果も大きくなります。

余談ですが、土日祝日以外の平日は毎日盗みを働いている窃盗団もあります。
まさに、サラリーマンのようです・・・

たまに『うちは盗まれるものもお金もないから』という方もいますが、泥棒が盗んでいくものは何もお金だけではありません。

獲得するものが現金じゃなくても、パソコン、パスポート、保険証、貴金属、時計、バッグなど、それぞれ専門の人間が換金するルートを持っています。

極論を言えば、最悪空き巣に入られ、盗まれたものがお金だけのほうがまだいいかもしれません。

パスポートや保険証などの個人情報は、売買されたあと詐欺グループや不良グループに二次利用されたり悪用されるケースも少なくありません。

プロの窃盗団は、あなたの油断という心の隙間を狙ってきます。

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